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家具の配置で無駄なく広く快適に

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部屋を広く見せるには低さがポイント

大きい家に住みたい!これ、共通の願いですよね。特に日本の都会においては、欧米のように大きな家が一般的ではありません。それは仕方のないこととは言え、今ある空間をより広く見せる術だってあるんです。
そのためには、高さの低い家具選びが要となります。背の高い家具は天井を低く見せるだけでなく、空間に凹凸を生むのでどうしても視線を奪ってしまいます。もしそれが本棚やディスプレイ棚であれば、ごちゃまぜに収納された色の数々が、さらに家具の存在感を高めてしまいます。
壁を覆ってしまうと空間が狭く見えてしまうため、なるべくダイニングテーブル以下の高さで抑えてみるといいかもしれません。(70〜80センチほど。それ以上であっても1メートル以下が理想です。)高さのばらつきもそのまま凹凸となって目に写りますので、なるべく合わせた方がよいでしょう。もし、背の高い家具を配置したければ、壁の色と同色に揃えてみるのもひとつの方法です。作り付け家具のように、控えめに見えるので、圧迫感をもたらしません。

さらにポイント!

モダンでオシャレに見えても、例えばイタリアンファニチャーはイタリアの大きな家に合うからこそ生まれたもの。背伸びした家具選びよりも、やっぱり広さの確保の方が人は心地よく思うものです。

床を見せる家具選び

天井、壁、床のように空間は面で構成されていますが、この面こそが広い部屋に見せるポイントです。面を隠したり、覆ってしまうことにより、部屋は途端に狭く見えてしまうもの。家具を壁際によせて配置することによって壁面が部分的に覆われてしまうことは仕方のないことなのですが、ここで視点を床に移してみましょう。陰になってしまうとしても、床が部屋の隅々まで見渡せるということは、それだけ空間的なゆとりを感じる引き金になります。そのため、入り口付近に視線の障害となる椅子やテーブルやものを置かず、奥へと視線をひっぱることがコツのひとつです。

さらにポイント!

家具の形状を気にかけるだけでも、床面の確保は可能です。床面にどっしりと置くタイプの家具ではなく、足下があいているタイプを選ぶのがおすすめ。四つ足タイプや、コの字型タイプであると、床から家具のボリュームが少し浮いているように見えるため、軽い印象をつくることができます。掃除もしやすいので一石二鳥ですね

問われる収納力

世界の中でも、日本人の家の中にあるものの多さはトップクラスなんだとか。ただでさえ「もったいない」魂を今でも持つわたしたち日本人にとって、潔く捨てることは容易なことではないのかもしれません。
というわけでものは増える一方。家の中にある全てを意味する「もの」が、部屋を広く見せるのか、それとも狭く見せるのかという鍵を握っていると言えるでしょう。細々したものから、日々届く手紙や書類、それに本やリモコンやアクセサリーや食品の数々…。これらが持つ色やカタチの集積が、散らかった狭い部屋を作ってしまいます。それならば、それらを収納できるだけの余裕を家具に託してみてはどうでしょうか。今はそこまで収納力を求めていない、なんて言わずに新しく家具を買いそろえる機会があるなら、小さくとも収納付の家具を求めるのが賢いでしょう。

さらにポイント!

意外と重宝するのが、ベッドの下の収納です。ベッドマットを敷く板を外して、滅多に使わないスーツケースなどの大きなものを収納しておくと、収納場所の節約にもなりますね

家具の配置は壁を頼りに

がらんどうの部屋を目前にすると、家具配置のイメージ構成が難しい時ってありますよね。ダイニングテーブル、ソファ、リビングテーブルの位置関係。デスクとベッドの位置関係。限られた空間を効率よく家具で埋めてゆくためには、パズルのような柔軟な構えが必要です。そうすれば部屋の印象を広いままに保つことができますよ。
第一に唐突な置き方をしないことです。家具の配置には動線をイメージすることが前提ですが、自然な歩行を妨げるような場所に家具を置かないことです。家具は用途に合わせてある程度まとめて配置し、散乱したような印象をつくらないことがポイント。
また、部屋の中央に家具を配置してしまうと、その部屋が狭く見えてしまいかねません。例えば部屋の中央にリビングテーブルを配置してしまうと、その空間はリビングそのものになってしまいます。食卓をどちらかに寄せれば、ソファやローテーブルなども置くことができ、その空間がリビングとダイニングとして機能してゆきます。

さらにポイント!

もし家具レイアウトの見当もつかなければ、まずは壁際に寄せて並べてみることをおすすめします。コーナーを利用しながら、配置すると無駄のないレイアウトが段々と浮かんでくるでしょう。